無料でここまでできる!画像生成AIの実力をChatGPTとGeminiで比較してみた

最近SNSなどでよく見かける「AIが作った画像」──実は、特別なソフトを買わなくても無料で高品質な画像が作れる時代になってきました。

なかでも注目を集めているのが以下の2つです。

  • OpenAIの「ChatGPT(画像生成機能付き)」
  • Googleの「Gemini(旧Bard)」

今回はこの2つを中心に、【無料で使える画像生成AI】を実際に試して比較しながら、どのツールがどう優れているのかをご紹介します!

①:無料で使える画像生成AIってどこまで進化してるの?

最近、SNSやブログなどで「AIが描いたとは思えないほどリアルな画像」を目にすることが増えてきました。

「画像生成AI(Text to Image)」とは、文章やキーワード(プロンプト)を入力するだけで、それに合った画像をAIが自動で作り出す技術のことです。

以前は、こうしたAI技術は専門家やクリエイター向けのものでしたが、今では無料で誰でも簡単に使えるようになり、その性能も驚くほど進化しています。

数年前は「なんとなく雰囲気は出てるけど、ちょっと不自然…」と感じる画像が多かったのに対し、今の無料AIは構図・質感・表情・背景まですべて高精度に描写できるようになってきています。

特に、OpenAIが提供する「ChatGPT(画像生成対応モデル)」や、Googleの「Gemini」、さらにMicrosoftの「Bing Image Creator」などは、無料で試せる範囲でも十分に実用的な画像を出力可能です。

ブログのアイキャッチ画像、SNS投稿のビジュアル、簡単なチラシや教材など、多くの用途で実際に活用されています。

たとえば「海辺の夕暮れ」や「町中のカジュアルな服装の和風美人」「日本の伝統的な街並み」などの具体的なイメージも、数秒で生成可能です。

chatGPTで生成した「海辺の夕暮れ」の画像
ChatGPTで生成した「海辺の夕暮れ」画像

しかも、AIは文章のニュアンスもある程度理解してくれるため、「幻想的に」「リアルに」「かわいらしく」などのスタイルの指定もある程度可能なのです。

町中の和風美人
ChatGPTで画像生成した「町中の和風美人」

そして、何よりすごいのは「画像を描けない人でも、プロっぽいビジュアルを作れるようになった」という点です。

これは、デザインスキルに自信のない方にとって大きな武器になります。

まさに発想力があれば、誰でもクリエイターになれる時代がやってきたのです。

とはいえ、すべてのAI画像生成ツールが同じではありません。

無料で使える範囲・対応言語・商用利用の可否・生成スピードなどに差があるため、目的に応じたツール選びが重要です。

次章では、代表的なAI画像生成ツール「ChatGPT(DALL·E)」「Gemini」について、実際の使い方と特徴を詳しく見ていきましょう。

②:ChatGPT(DALL·E)での画像生成|実際の使い方と特徴

OpenAIが提供するChatGPTには、2023年以降「DALL·E」という画像生成機能が搭載されました。

hatGPTのPlusユーザー(有料プラン)であれば、プロンプト(テキスト)を入力するだけで、画像を自動生成する機能が使えます。

ChatGPTでの画像生成は非常に直感的です。

たとえば「海辺を歩く和装の女性」という文章を入れると、それに基づいた画像が数秒で表示されます。

また、プロンプトの工夫によって「イラスト風」「リアルな写真風」「幻想的な光の演出」など、スタイルの変更も自由自在です。

さらに特徴的なのは、「画像の再生成・編集が簡単」なこと。

たとえば、生成された画像の一部を変更したい場合、「この女性の服を赤に変えて」や「背景を夜景にしたい」など、自然言語で指示するだけで修正できます。

これにより、デザイン知識がなくても、簡単に自分好みの画像に仕上げることが可能です。

ただし、1点注意したいのが「無料ユーザーでは画像生成は使えない」という点です。

画像生成を行うには「ChatGPT Plus(月額20ドル)」への加入が必要です。

これは商用利用を検討している人や、定期的に画像を生成したい人にとっては十分価値があるサービスといえます。

また、商用利用についても基本的に可能ですが、OpenAIの利用規約に沿って「不適切な用途(暴力・政治・誤情報など)」を避ける必要があります。

利用前には公式の利用ガイドラインを確認しておくと良いですね。

✅実際に使ってみると…

実際にChatGPT上で「20代の和風美女が町中を歩いている画像を生成して」と入力してみると、まるでプロのカメラマンが撮影したような写真風画像が数秒で表示されました。

人物の表情、背景の雰囲気、服装の細部までしっかり描写されており、ブログやプレゼン資料にもそのまま使えるレベルの品質です。

20代の和風美女が町中を歩いている画像

しかも、ChatGPTは「画像+説明文」を自動でセット出力できるため、画像生成だけでなく“文章付き投稿”も簡単に完成してしまうのが大きな魅力です。

✅ まとめ(ChatGPTの画像生成特徴)

  • 有料ユーザー向け(ChatGPT Plus)
  • 自然言語で画像生成&修正が可能
  • スタイル指定・再生成・画像の部分編集も対応
  • ブログやSNS投稿に“即使える”品質の画像が得られる
  • 商用利用もOK(規約確認推奨)

③:Gemini(Google)での画像生成|誰でも使えるのが魅力!

ChatGPTと並んで注目されているのが、Googleが提供する生成AI「Gemini(旧称:Bard)」です。

Geminiは、テキスト生成に加えて画像生成も可能なマルチモーダルAIで、最大の魅力は「無料で使える」という点です。

Googleアカウントさえあれば、特別な登録や課金をしなくても利用できます。

画像生成の方法はシンプルで、Geminiにテキストで「こういう画像がほしい」と指示を出すだけです。

たとえば「町中を歩く20代の和風美女の画像を生成して」と入力すると、数秒以内にAIが生成画像を返してくれます。

Geminiで出力した画像
Geminiで出力した女性の生成画像

英語プロンプトのほうが精度が高い傾向はあるものの、日本語でもある上記の様な素晴らしいクオリティです。

また、英語で

「A young Japanese woman in a casual outfit walking in a traditional town」

といった簡単な指示文を使えば、より正確な結果を得られます。

生成された画像は高精度で、特に「構図」や「空間の自然さ」に関してはChatGPTと肩を並べるレベルで、季節感もバッチリな感じです。

さらに、Googleが提供しているという信頼感や、画像の保存・共有がスムーズな点も、他のツールにはない強みです。

また、Geminiの画像生成は商用利用も可能とされています(ただし、GoogleのAIガイドラインに沿った使い方が前提)。

ブログやSNSで使いたい場合でも、特に明確な制限は設けられておらず、実用性の高いAIといえます。

✅ Geminiの画像生成で感じた特徴まとめ

  • 無料で使える(GoogleアカウントがあればOK)
  • 直感的な操作性(プロンプトのみで画像生成)
  • 日本語も使えるが、英語のほうが精度高め
  • 自然な構図・色合いが得意。柔らかい表現が多め
  • 画像保存・ダウンロードが簡単
  • 商用利用も可能(利用規約の確認推奨)

✅ChatGPTとの違いを感じる場面も…

たとえば、同じ「町中の和風美女」というプロンプトでも、ChatGPTはリアルで写実的な仕上がりになりやすく、Geminiはやや柔らかく、優しいタッチの画像になる傾向があります。

どちらが優れているというよりも、作りたい雰囲気に応じて選ぶと良いでしょう。

また、GeminiはGoogle検索や画像検索との親和性が高いため、ブログや記事作成のフローにも取り入れやすいという利点があります。

④:ChatGPT vs Gemini|同じテーマで画像生成して比べてみた

AI画像生成ツールを選ぶ際に、多くの人が気になるのが「どっちの画像のクオリティが良いの?」という点です。

ここでは、ChatGPT(DALL·E)とGeminiという2つの人気AIに対し、同じプロンプト(画像生成指示)を使って画像を出力し、その違いを比較してみました。

✅使用したプロンプト(共通)

「20代の和風美女が町中を歩いている画像を生成して」
※英語では「A young Japanese woman in a casual outfit walking in a traditional Japanese town」

★ChatGPTで生成した画像

★ChatGPTで生成した画像
ChatGPTで生成した画像

★Geminiで生成した画像

Geminiで生成した画像
Geminiで生成した画像

このプロンプトは、人物・背景・服装の要素が含まれており、AIの描写力やニュアンスの再現力が問われるテーマです。

比較:ChatGPT(DALL·E)の画像生成結果

  • 雰囲気:フォトリアル系で、現実の写真のような質感
  • 構図:明確な遠近感と自然なポージングが再現されている
  • 服装と顔立ち:やや抽象的な部分もあるが、バランスよく表現
  • 印象:「写実的で“整った美しさ”が特徴」

🟢 強み:リアリティ・ディティール・一貫性
🔴 弱点:たまに顔の細部が曖昧になることがある

比較:Geminiの画像生成結果

  • 雰囲気:ややイラスト寄り、柔らかく温かみのある色調
  • 構図:建物や町並みの描写に工夫が見られる
  • 人物表現:輪郭がややぼやける傾向があるが、温和な印象
  • 印象:「優しい雰囲気のアート作品のよう」

🟢 強み:柔らかさ・構図のまとまり・芸術的センス
🔴 弱点:リアルさや精密さはやや控えめ

比較項目ChatGPT(DALL·E)Gemini
表現スタイル写実的・リアル調柔らかく、ややイラスト風
顔や細部の精度高め(場合によってバランス重視)控えめだが全体の雰囲気は良好
スピードやや遅い(高精度)速い(ラフでも美しく)
商用利用可能(利用規約あり)可能(Googleポリシーに準拠)
日本語対応◎(プロンプト対応)◎(日本語対応拡張中)

✅結論:どちらが優れている?ではなく、“どう使い分けるか”

画像生成AIに「絶対的な優劣」はなく、目的や雰囲気に応じて使い分けるのが正解です。

  • ブログの記事アイキャッチ画像にはChatGPTの写実性が便利
  • SNS投稿やバナーに使うふんわりした印象にはGeminiがぴったり

AIごとの“色”を理解すれば、同じテーマでも全く違った魅せ方ができるようになります。

⑤:AI画像生成を使いこなす!効果的なプロンプトの書き方とコツ

AI画像生成の精度や品質は、「どんなプロンプト(指示文)を書くか」によって大きく左右されます。

ここでは、初心者でもすぐに実践できるプロンプト作成のコツや、よくある失敗パターンとその改善例をご紹介します。

✅なぜプロンプトが重要なのか?

AIにとってプロンプトは「設計図」のようなもの。

たとえば「風景を描いて」とだけ書いても、抽象的すぎてAIは判断に困ります。

一方、「海辺の夕暮れ、赤く染まる空、波の音が静かに響く、遠くにヨットが浮かんでいる」と具体的に書くことで、出力される画像の質が一気に上がります。

✅基本のプロンプト構成4つの要素

以下の4つの構成を意識するだけで、初心者でも高品質な画像生成が可能になります。

要素内容例
① 被写体例:20代の和風美女、柴犬、レトロな車など
② 状況・動作例:町中を歩いている、本を読んでいる、カフェでくつろぐなど
③ 背景例:夕暮れの港、桜が咲く公園、都会の交差点など
④ スタイル例:リアル、アニメ風、油絵風、モノクロなど

✅良いプロンプト例 vs. 悪いプロンプト例

悪い例良い例(改善後)
女の人がいる20代の和風美女が、和傘をさして京都の町中を歩いている、春の夕方、リアルスタイル
犬と散歩小型の柴犬が、桜並木を背景に飼い主と散歩している。アニメ調のタッチで明るい雰囲気
自然の風景雪山の山頂から見下ろす、朝焼けに照らされる森林と川の絶景。油絵スタイルで重厚感のある表現

👉具体的に「誰が・どこで・何をしていて・どんな雰囲気か」を含めるのがコツです。

✅ChatGPT(DALL·E)で使える補足プロンプト例

ChatGPTの画像生成(DALL·E)は、日本語でも十分に対応可能ですが、以下のような英語表現を混ぜても出力精度が上がることがあります。

  • “highly detailed”(精密な描写)
  • “cinematic lighting” (映画のような照明)
  • “digital painting”(デジタルペイント風)
  • “wide shot” or “close-up” (広角・接写の指示)

✅Geminiなど他ツールとの違い

Geminiなどの他ツールでは、プロンプト記述に独自ルールや「スタイルの選択肢」が求められることもあります。

たとえば「シンプルに入力しても、それを補完してくれるAI」と「詳細に書かないと曖昧になるAI」の違いです。

実際に比較すると、

  • ChatGPT(DALL·E)は、文章ベースでの補完力が高い
  • Geminiは、選択式UIと英語ベースの理解が得意

👉 それぞれの特性を理解して、ツールごとにプロンプトの調整を行うのがベストです。

✅プロンプトの“便利テンプレート”を活用しよう

最後に、以下のようなテンプレートを手元に控えておくと便利です。

【被写体】が【背景】で【動作】している様子を、【スタイル】で表現。
例:20代の和風美女が、町中でカジュアルな服を着て歩いている様子を、リアル風に。

他にもプロンプトライブラリを自作しておくと、毎回の試行錯誤が大幅に減ります。

✅まとめ

  • プロンプトはAI画像生成の最重要ポイント
  • 「誰が・どこで・何をして・どんな雰囲気か」の4要素を意識
  • ツールごとに相性の良いプロンプト表現を知る
  • 良いプロンプトは「設計図」=仕上がりの8割を決める

まとめ|AI画像生成の可能性と注意点、そしてこれから

✅画像生成AIは“ツール”であり“共創者”である

ここまでの記事の内容を振り返ってみましょう。

  • ①ではAI画像生成の仕組みと進化を
  • ②では無料で使えるツールの特徴と選び方を
  • ③では実際の出力比較による性能チェックを
  • ④では活用事例と活用シーンを
  • ⑤ではプロンプトの書き方のコツと実例を

それぞれ見てきました。

これらを総合すると、AI画像生成は単なる便利ツールにとどまらず、「人とAIの共創時代の入口」だということが分かってきます。

今後ますます拡がる「活用可能性」

画像生成AIは以下のような分野で今後さらに活躍が見込まれます。

  • 広告・SNSのビジュアル素材
    → 高速かつ低コストで魅力的な素材を量産可能
  • ECサイトの商品イメージ補完
    → 実物画像に加え、AI生成の“世界観イメージ”で訴求力UP
  • 資料・スライド作成における挿絵
    → 情報の理解を促す視覚素材として大活躍
  • 小規模ビジネス・個人クリエイターのブランディング
    → 専属デザイナーがいなくても「魅せる」表現ができる

このように、活用次第では費用対効果の高い武器となります。

ただし、活用にあたっての注意点も

AI画像生成には明確な注意点もあります。
以下の3つは常に意識しておきましょう。

① 著作権や肖像権の問題

AIが生成する画像は「学習データの影響を受ける」ため、意図せず既存作品と似通ったり、著名人に似た顔が出力されることがあります。
商用利用時は、利用規約・商用可否を必ず確認しましょう。

② 表現の偏りとステレオタイプ

AIは学習データの偏りを反映します。たとえば「CEO」と入力すると男性ばかりが生成されるような例です。
多様性ある表現を心がけるには、意識的なプロンプト設計が必要です。

③ 正確性は保証されない

医療、法律、報道分野など「事実性」が重要な分野では、AI生成画像をそのまま使用するのはNGです。演出・イメージ用途に限定するのが無難です。

最後に|“自分だけの表現”が誰でもできる時代へ

AI画像生成の魅力は、専門知識がなくても「理想のイメージを形にできる」ことです。

  • 文章を考えれば考えるほど、画像のクオリティが上がる
  • 工夫すれば、誰でも“アートディレクター”になれる
  • 自分だけの世界観を、SNSや仕事で即座に活かせる

これまで「絵心がない」と思っていた人でも、AIという筆を手にすることで、クリエイティブのハードルが一気に下がるのです。

おまけ

今回はAIの画像生成の記事を書きましたが、以下の「AIを活用した事例」も是非観てみて下さい!

※当社のリクルート情報も是非ご覧下さい。

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