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B'scre8

2025年以降のWEB業界はどうなるか

私はただ、思うことを書いただけだ。
それをどう解釈するかは、他人が決めることだ。

ーー16世紀のある男

アイキャッチ画像をAI生成したらMTGみたいなテイストで出てきたので、適当にフレイバーを付けてみました。
文章はAI生成じゃないですよ。ビーズクリエイトの伊藤です。

2023年にも似たタイトルで投稿していますが、その時はChatGPT3の文章生成を試す目的で行ったテストでした。
現時点で最新のChatGPT4oでも学習時期は23年10月までと古いので、AI使わずに手書きです。
WEB業界におけるトレンドや市場予想を踏まえて、業界内で自分の価値観を強めるために押さえておいた方がいい知識などを紹介します。

2025年以降のWEB業界で求められる技能の予想

・AI
└AIにできる要諦の理解
└理解を踏まえてのAI商品の検討
└規制に対するアンテナ

・DtoC
└主要プラットフォームの把握
└EC構築経験
└ECへの導線構築

・WEB業界の人材不足
└人材確保のさらなる注力
└市場から求められる技術を認識する
└一人の人間としての転機

これをひとつひとつ掘り下げていきたいと思います。
市場のニーズを予測して、ぜひ自身の価値向上につなげてください。

AIマーケット拡大に対する備え

さすがに利用者側もAIに慣れてきたとはいえ、25年も引き続きAIに対する需要は続くと予想しています。
利用者にはより簡易化されたUI・使い方として提示しつつ、ユーザーに見えない部分の処理をAIに代替させるWEBサービスの拡大は予想に難くありません。
2023年12月に発表された、生成AI市場の世界需要額見通し(一般社団法人電子情報技術産業協会より)だと、23年から25年で市場規模は6倍、23年から30年だと20倍の拡大が予測されています。

当然、AIを使ったサービスの供給量が増えれば、ユーザー側の目も肥えてきます。
その時にWEB業界に接する身として「顧客からのAIについての備え」は必要かと思います。
顧客から気軽に「AIが人気らしいから、ウチのWEBサイトで何かやってよ」と言われて、どんな回答ができるかで自身の提案力や社内外の評価に関わってくるかもしれませんね。
供給が強くなればそれまで興味のなかった、基礎知識のないユーザーが興味をもつパターンが増えてきます。
これは商機になりますが、ユーザーから業界の専門家と見られている側としては、迂闊な対応ができない難しいケースが増えてくると思います。

業界に関わる者としては、「AIが何を変えてくれるのか」という自分なりの本質を押さえておくことが重要です。
そのためにはAIに関する勉強が必要ですが…
とりあえず私は「AIはパターン化させた出力ができるもの」と捉えています。

・チャット→質問の文脈から最も類似する定型文を回答させる
・デザイン→多数の人にとって不快でないレイアウト・配色などの素材から提案される
・素材生成→学習された素材群からお題に応じてミックスして出力(ゼロベースではない)

こういう認識です。
『AIを使うから楽になる』のは、AIに代替させる作業が適切にできた場合の『結果』です。
AIを使ったら問答無用で楽になる・品質が上がるという誤解をしないことが重要です。
当然、顧客にもこの辺りをしっかりと理解していただかないと、出発時点から認識不足によって後々でお互いが不幸になります。

また、AI分野に対するリスクとしてはやはり法規制です。
24年5月にEUでAI規制法が成立したばかりで、米国・コロラド州でも24年6月に成立しています。
ただ、どちらも高リクスの判断がAIにやらせたら、というものに対する規制ガイドラインを設けたような印象で、わかり易い例だと「採用判断をAIに任せたら違法になるかも」という感じ。
既存のプロンプトでの文章生成など合法の範囲です(そっちは著作権も絡みますが)。

1~3年程度なら現在の利用シーンで違反となるケースはあまりなさそうですが、『AIに何かしらの意思決定をさせよう』という使い方をしていくビジネスだと危険性が高そうです。
ダメな例を上げるなら、経営者向けに従業員のAI評価システムを売り込むなどでしょうか?
AIにどのように出力させて、経営者に何を見せるのか次第になりそうですが…

自社利益拡大の選択肢としてDtoC

売れるネット広告社の調査では、DtoC市場は25年に3兆円規模になると予想が出ています。
簡単に説明するとDtoCは製造→顧客へのダイレクトな販売方法です。
従来はBtoCの方が強く、製造→仲介業者→顧客という販売経路が活躍していましたが、製造及び顧客の双方で認知される機会が増え、容易な連絡手段の確保ができるようになったため、DtoCが取り沙汰されています。

DtoC拡大の要因としては、やはり認知機会の増大にSNSが一役買っています。
Xやインスタで自社の技術力や商品の魅力をアピールすれば、昔よりも顧客へダイレクトに届きやすくなりました。
また、販売プラットフォームの用意としても、ECの作成が容易なサービスが複数進出したため(Shopify、BASEなど)、専門スキルがなくてもとりあえずWEBに販売窓口を確保できる点も効いています。これには決済手段の提供も含まれていますね。

BtoCに比べてDtoCが販売側に歓迎されるのは、仲介を無くすことによる利益の拡大です。
顧客に手頃な価格で見せることで購入率を上げられ、販売側は仲介がないために販売辺りの利益率が改善します。
何より企業からすれば販売経路を増やせれば、利益創出のチャンスが生まれるので選択肢になるわけです。

この観点で見るとWEB業界に接する側としては、これからDtoCを始めたい企業、またはDtoCを改善したい企業に対しての知識・技術が必要となります。
楽天のようなモール型に対してShopifyはカート型など、プラットフォーム自体の理解は必須ですね。
当然、ECを構築できれば自身のセールス力に繋がるため、時間を見つけて試作しておくと理解が一気に進むのでおすすめ。
また、プラットフォームへの誘導も我々の領域になります。
SNSで口コミを狙うのか、展示会などリアルの露出を絡めて誘導していくのかなど、顧客の状態・目的に合わせての提案となりますね。

WEB業界の人材不足は福音?

経済産業省のDXレポートでは25年に43万人のIT人材が不足すると言及されています。
当社は採用を積極的に行っていて、私自身もスキルチェックや面接に参加していますが、その目線で見ても確かに不足感はあります。

より正確に言うと、業界へ飛び込もうとしている応募者数は多く感じますが、どうしても現場で求められるのは『基礎知識がある+αの人材』なので、採用に至らないパターンが多いかなという印象です。
よほどの大企業でなければやはり人材教育に掛けるコストは無視できません。
おまけに必要としているポジションは専門性が求められる技術職のため、最低レベルの基礎知識がないと入社してから育てるのも困難なので企業側は腰が引けてしまいます。
そもそも人が足りなくても募集している場合、社員教育に充てる人員がいないから即戦力を企業は求める…という悪循環もありえます。

企業側から見た業界未経験者がポジティブになる要素を1つアドバイスするなら、多少なりとも基礎理解があることを手っ取り早く証明できる何かがあるとよいです。
それは書類では足りないので、自前で作ったWEBサイトなどです。
WEBデザイナーやディレクターを志望するなら、適当なWEBサーバー借りて一度は自力でWEBサイトを作るほうが企業は評価します。
自力で触っているなら、サーバーとドメインの関係性や、WordPressなどのCMS、htmlなどの言語などの基礎知識があることが作ったWEBサイトから読み取れるためです。

話は戻って、業界全体の問題が『2025年の崖』として提起されており、簡単に言うと何十年も古いシステム使ってるけど、それを刷新できないので日本の経済損失が拡大してしまうという予測です。
これはレガシーシステムをいじれる人材自体が業界内で少なくなっているためです。
高齢で退職されたり、近年業界に入った人はレガシーシステムに触れたこともないケースも多いので、手が足りないのは必然というわけです。

こうした状況だと企業の一員として、または一人の人間としてそれぞれ取れる選択肢があると思います。
企業側としてレガシーシステムの刷新を望むのであれば、それをできる人材を確保するか、委託先を見つけるかになります。
もし人材確保を選ぶ場合は、それなりの待遇で募集を作る必要はあります。他社も同じように人材獲得に動いていると認識した方が良いです。

こうした業界の動静の中で、貴方が一人の会社員として待遇を上げたいというのであれば、市場からはレガシーシステムを刷新できる技術者が求められているため、そうした企業へ高待遇での転職が狙いやすい状況かと思います。
また、レガシーな技術がなくても今の技術でDXできるなら、レガシーシステムに触れていない人でもチャンスがあります。
あるいはレガシーのDXにとらわれず、業界全体が人手不足という観点から、企業から求められるスポット人材としてフリーランス化も選択肢としてはありえるかもしれません。
中小規模の会社であれば、コストを抑えて問題解決を考えた時にフリーランスの依頼料は選択肢に上がってくる可能性は十分に考えられます。

まとめ:25年に備えて、求められる知識・技能

・AI
・DtoC
・WEB業界の人材不足

上記を踏まえると25年のWEB業界で活躍していくためには、これらのスキルが市場で求められるはずです。
使用できるスキルは間に合わなくても、最低限の知識・業界内でのトレンドくらいは知っておかないと、会社や顧客から白い目で見られるかもしれないですね……
見方を変えれば、先見性を備えておくことで社内外で飛び抜けた存在になれるかもしれません。
自分の価値向上には貪欲にいきましょう!



ビーズクリエイトは長野県東御市にある唐沢農機サービスという農機具屋を母体とした、WEBサイトの制作・コンサルティング事業を展開する部門です。
WEBサイトを通した自社の知名度や評判の向上、問い合わせや商品注文などの売上増などのお悩みについて、WEBサイトの制作やコンサルティングといった形でお手伝いさせていただいています。

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