発注側視点からの評価されやすいWEBデザイナー像
ビーズクリエイトの伊藤です。
弊社ではWEBサイト系サービスが拡大していくなかで、弊社の提供サービスに力を貸していただけるパートナー様の募集を行ってきました。
おかげさまで多くの方からのパートナー希望の応募をいただき、繋がることができました。
その中で弊社が展開するサービスと、応募された方のスキルがマッチするかといった確認が生まれます。
スキルチェックの過程では私も参加しており、応募いただいた何十名もの方々のスキルを拝見することができました。
今回はその経験を踏まえて弊社に限らず、企業とのパートナー契約で評価されやすい項目を発注者の視点でまとめてみたいと思いました。
フリーで活躍されているWEBデザイナーさんの参考に少しでもなれば幸いです。
ポートフォリオはあった方がいい?
もちろん企業側に提示した方がいいですし、無かったら作った方がベスト。
企業側は応募者の提示資料は間違いなく目を通しますがグラフィカルな資料の方が分かりやすいため、ポートフォリオが提示されれば優先的に見ます。
たとえばWEBサイト制作系での応募者様のポートフォリオ提示方法は概ね2つで、WEBサイトとして作るかCanvaなどの静止画主体のスライドショーのどちらかです。
企業側のチェック者に多少のスキルがあれば、スライドショーのポートフォリオを提示いただいた時点で「デザインには自信があるけど、コーディングでWEBサイトを作るのは苦手かもしれない」と判断します。
ポートフォリオをWEBサイトで作る手間はありますが、スキルがあることをアピールしたい場合はオリジナルデザインでWEBサイト版ポートフォリオを提示した方が、企業側にはデザインとコーディングの両方ができることが伝わりやすいです。
そのためデザインとコーディングが出来る人は適当なレンタルサーバーで、オリジナルデザインのWEBサイトを作る方が技量的に評価されるのでオススメです。
レンタルサーバーでの構築の場合はドメインも取ったほうがいいです。企業側もポートフォリオのURLはチェックするので、独自ドメインの対応がされていればWEBサイトに関する基礎的な環境の知識を持っていると判断します。
スキルと実績はどちらが重視されるのか?
自分でお題を設定しておいてなんですが、これはどちらとも言えないです。
どういうことかというと企業側で対応する人のリテラシーに左右されやすい領域になるためです。
例えば応募者のチェックを行う企業側の担当者がWEBサイト制作についてよく分かっていない場合、対応できる言語や開発手法などをアピールいただいても理解できません。
その場合の担当者は応募者の実績を見て判断することになり、WEBサイトの制作件数や料金、制作日数など分かりやすい数字で判断する傾向があります。
逆に企業側担当者に知識があれば対応できる言語を確認し、技術的に対応できる幅がどの程度あるかなども拾い上げようとします。
ポートフォリオに「WordPressでのサイト制作できます」だけでなく、「PHPやJavaScriptのコーディングも可能」とあれば企業側担当者は『WordPressプラグインのカスタマイズも対応してくれそう』とプラスの判断をするわけです。
とはいえ実績系の数値もちゃんとチェックするので、実績で出せそうな数字があったらポートフォリオへの記載を薦めます。
WEBサイト制作のパートナーを募集する企業は世の中に多くありますが、正直なところ応募後のスキルチェックを担当する人のリテラシーが平均的にどの程度かは読めません。
ただ、どんな担当者でも分かりやすく表現された実績の数字は見るため(リテラシーのある担当は更に細かいスキル面も確認)、ポートフォリオでは分かりやすい実績の数字を最初にアピールする構成にすれば、企業に興味を持ってもらえる可能性を上げられると思います。
必要とされるスキル
上述しましたがスキルチェックを行う企業側にリテラシーがあれば、どんなスキルを持っていてどこまで対応できるのかを知ろうとします。
また、企業側も依頼に対応できる幅が広いパートナーを重用する傾向があるため、ポートフォリオで謳った方がいい+案件をこなす上で企業側で需要の高いスキルをご紹介します。
デザインスキル
デザインの良さを言語化することは非常に難しく、見る側の主観にかなり左右されますが企業側が重視しているスキルです。
ポートフォリオでは毛色の違うデザインを複数載せるとバリエーションが生まれるため、リテラシーのない企業側でも判断の材料になりやすいです。
補足的にUIやUXについての知見を表現できる過去の実績があれば、ポートフォリオに併記するのも良いです。
コーディングスキル
HTMLなどの言語名の記述は必要ですが、リテラシーのない企業側でには伝わらない場合が多いです。
その為、WEBサイトのPC・スマホ表示の対応(レスポンシブ化)、拡張性を拡大できるWEBサイトのWordPress化、テンプレートを使用しない独自デザインでのサイト制作など分かりやすい事例での表現は必要です。
グラフィックデザインツールの熟練度
Photoshop、Illustratorなどの使用可能なツールの列記と、実績として何が作れるかの表現も有効です。
WEBサイトのデザインだけでなくサイト内で使用されるバナーの作成、質の悪い写真を改善するフォトレタッチなど、単品で分かりやすいデザイン事例もポートフォリオにあればプラスに評価されやすいです。
コミュニケーションスキル
案件を通して企業という発注者と受注者の関係が出来上がりますが、連絡方法については既に確立していて変更しづらい企業側から指定されることになるため、受注側からの連絡ツールの指定はNGになります。
ただし、企業指定の連絡手段以外で進捗の把握が容易となるツール・仕組みをパートナーから提案してもらうことは、企業側にとっては利点があるためアピールできる部分です。
例えばGoogleスプレッドシートでガントチャート管理などはGoogleアカウント無しで進捗共有できますが、意外とこういう使い方をしていない企業も多いのメリットのある提案をできるパートナーとプラスになります。
テクニカルスキル
企業側としては知識・技術的に頼れるパートナーの存在は心強く、重宝されます。
WEBサイトを作れるだけでなく、WEBに関わる広範な知識・経験をアピールできる場合はポートフォリオへ掲載下さい。
企業側にリテラシーがない場合、これらのアピール情報は専門用語の羅列でおそらく読み取りづらくなりますが、この辺は割り切って専門用語を使って正確な表現を優先したほうが個人的にはいいと思います。
あくまで掲載事例の一例ですが『ドメインの取得、CMSの構築・プラグインのカスタマイズ、WEBサイトの表示速度改善提案』といったようなアピール情報があれば、分かる企業側にとってはプラスの材料になります。
以上、発注する企業視点で見た評価されやすいWEBデザイナーでした。
まとめると、ポートフォリオは必要で実力アピールを兼ねるならWEBサイトで作成がオススメです。
さらにポートフォリオ内に載せたほうがいい情報としてはまず実績の数字、次に対応できる幅や深さを表現できるスキルについての情報といった感じです。
企業とのパートナー契約を考えられているフリーランスの方に今回の記事が対策になれば幸いです。
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