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自力でWEBサイト分析をしたい人向けの手引(略)

ビーズクリエイトの伊藤です。
当社ではWEBサイトの制作だけでなく、公開後の分析もサービスとして提供していますが、この分析を自分でもできないか…と考えられている方は企業・個人問わずにいると思います。
実際に分析ツールを見てみると、数値は分かっても解釈の仕方が分からないというケースも多いと思います。
この辺りの数値が良い・悪いなどは有償の分析ツールでもないとアドバイスや指標などの補足を得られないため、理解しようとするとかなり苦労されると思います。
そこで自力でサイトの分析をしてみたいという方向けに、基礎的なデータの捉え方をご紹介してみたいと思います。

前提として

WEBサイトの分析で使うツールは『Google Analytics(以下GA)』とします。
無料で解析できる範囲が広いため使用人口が多く、自力で調べることになった時に情報収集しやすいためです。
今回はGAで収集できたデータの見方となります。GAの設定方法などは主旨から外れるので触れません。
また、検索されたキーワードが分析できるSearch ConsoleもGAと別に設定する必要があるため、これも今回はスルーします。

GAがちゃんと設定されており、WEBサイトに訪問者がくれば、GAの方でデータが蓄積されていきます。
可能なら前年比較できるくらいの計測期間がほしいですね(GA4無料版だとログが取れるのは14ヶ月まで)。
これは前年比較できた方がより多面的な分析ができるためです。
GAは現状2種類ありますが、まだ利用者が多い&情報収集がしやすいという観点でGA4ではなくUAでの見方で今回紹介します。
それではWEBサイトにGAを設定済&データが蓄積されている前提でスタートします。

訪問数より訪問してきた経路

WEBサイトへの訪問者数は人気のバロメータとして捉えられやすいため、この訪問者数の多寡に心を奪われがちかと思います。
ある側面では合っていて、WEBサイトへ集客した実績の数なのでその通りなのですが、訪問者の数値のみを毎月追っていても意味はありません。
訪問者数はあくまで結果の数値なので、結果を良くしたいなら結果に至る「過程」になる数値の分析が必要です。

訪問経路
訪問者数が結果であるなら、何を過程として重視すればよいかというと、WEBサイトへ「訪問してきた経路」を見てみましょう。
GAのメニューから『集客>概要』で全体の割合が確認できます。訪問経路のことを「チャネル」といいます。
項目名は英語で表示されるのでザックリと説明します。

Organic Search
Google、Yahoo、Bingなどから検索してWEBサイトに訪問。
Direct
分析できなかったものを含む様々な経路からの訪問。
ブックマークから、URLを直接入力、アプリやQRコードから、分析できなかった訪問など。
Referral
他のWEBサイト内のリンクからの訪問。
Social
TwitterやFacebookなどからの訪問。
ただしLINEアプリだとDirectになったりとケースバイケース。
Paid Search
お金払って検索結果に表示した有料広告から訪問=コストの発生した訪問。

代表的な訪問経路は上記です。
WEBサイトによって訪問者の層などが違うため訪問経路もガラリと変わりますが、有料広告を打っていない・別サイトで宣伝などしていなければ概ねOrganicが最も高い割合になります。広告や外部サイトでの広報を展開していない場合、Organicの割合が7~8割と高い傾向があります。

あなたのWEBサイトの訪問経路の割合はいかがでしょうか。
もし有料広告を展開しており、訪問経路の大部分が広告からの訪問(Paid Search)となっていると危うい状態です。広告に払うコストを止めた途端に訪問者数がガタ落ちする可能性が高いためです。
Socialの割合が多ければSNS上でリンク付きでよく言及されている可能性があります。もちろんWEBサイト運営側がSNSで宣伝しているのと、SNS上で口コミが広がっているかでこの辺りの見方は変わります。

WEBサイトの訪問者数を増やしたいという場合、現在の訪問経路の割合に応じて施策の方向性が決められます。
Organicが少なければ検索でヒットされるようにWEBサイトでSEO改修を行う、口コミしやすい商品を売っているのにSocialの割合が弱く感じればSNSでの情報発信に注力する、といった具合です。

世間が自分のサイトに何を求めているのかを知ろう

分析すべき要素は多いのですがあえて一つ挙げるなら、WEBサイト内で閲覧数の多いページを特定すると戦略の足掛かりが作りやすくなります。
まずは大きなカテゴリで分けて、訪問者の興味が集まるコンテンツを特定します。

カテゴリ別閲覧数
GAのメニューから『行動>サイトコンテンツ>ディレクトリ』を選ぶと、ページ閲覧数の多い順に表が表示されます。
ここでは「第1階層」という列に注目します。これはURLの階層を示す情報です。

トップページ(/)
 └サービス紹介(/service/)
  └商品A(/service/item1)
  └商品B(/service/item2)
 └会社概要(/company/)
  ………

こんな感じのページ構成になっている場合、「サービス」以下に属するページ閲覧数の合計がGAで見れます。
ちなみに第1階層が「/」だけになっているのはトップページのみのカウントです。
カテゴリ別にすることで、WEBサイトに含まれる情報の種類に対する閲覧数の割合が分かり、閲覧数の多さを訪問者が求めている情報と仮定した時に注目されているページと特定できるようになります。

たとえば商品売上を伸ばすことに繋げることが目的のWEBサイトで、その商品が店頭販売のみ展開されていた場合、WEBサイトの目的は買ってもらうための商品及び店頭情報の認知を広げることになります。
商品情報が掲載されるページのURLを「/item/」、店舗関係のページURLを「/shop/」となっている場合、itemとshopの閲覧数の割合はいかがでしょうか?
商品が店頭でしか買えない場合、来店してもらう必要があるため店頭情報の閲覧数はある程度高くないといけません。
(実際には新規・リピーターの概念もありますが、新規客層を増やすという前提でいきます)

仮に上記のようにページ構成が分かれており、閲覧の割合が/item/>/shop/となっていても問題はありませんが、/shop/の閲覧数が少なすぎれば、商品情報だけ見て店舗情報まで見られていない→WEBサイト訪問者に来店してもらうためのモチベーションを維持してもらえていないと判断できます。
こうなると、店頭情報のページへの導線を強化したり、来店してもらうための魅力的な情報の追加や見せ方の見直しが必要となり、ページ内容の強化などが検討に入ります。

上記は仮想のサイトを例にした考え方ですが、こんな感じの分析は試していただけると思います。
ちなみにWEBサイトの目的=存在意義そのものがあやふやだと、分析すべき指標が定まらないため戦略が作れません。
目的あってのWEBサイト、目的あっての分析と戦略作りですので、目先のPVを追う前にあなたにとってのWEBサイトの立ち位置を見つめ直していただくことも時には有益だと思います。



ビーズクリエイトは長野県東御市にある唐沢農機サービスという農機具屋を母体とした、WEBサイトの制作・コンサルティング事業を展開する部門です。
WEBサイトを通した自社の知名度や評判の向上、問い合わせや商品注文などの売上増などのお悩みについて、WEBサイトの制作やコンサルティングといった形でお手伝いさせていただいています。

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