そのやり方大丈夫?「とりあえずサイトマップ作って」の罠
こんにちはデザイナーの野尻です。
ウェブサイトを製作するとき、最初に作成するものはなんですか?
とりあえずサイトマップから、、、というウェブ担当者(や製作会社)はけっこう多いのではないでしょうか。
サイトマップは、比較的形にしやすい資料のため、まずはここから手をつけはじめる、、、というのは、やり方のひとつではあると思います。
ですが、こういった「とりあえず作ったサイトマップ」を頼りにその後の製作を進行する(してしまう)のは、実はけっこう危ないことだったりします。
今回は、サイトマップを作成するときに陥りがちな罠と、どうやってサイトマップを作るべきかを考えてみました。
サイトマップとは?
ウェブサイトにおけるサイトマップは、よく使われるもので3つの種類に分類されると思います。
①サイトのページ構成を羅列したページ
②サイトの構成を検索エンジンに伝えるためのxmlファイル
③サイトの構成を表現した資料
どれも本質的な内容としては同じようなものですが、今回話題として取り上げたいのは、③サイトの構成を表現した資料です。
「とりあえず作成したサイトマップ」にありがちな罠
サイトマップは、サイト全体のボリューム感や構成を把握することができる資料です。
そのため、ページ単価をベースとした概算見積もりを作成するために用いられることがあります。
こういうとき、「とりあえずサイトマップ作って」というオーダーとともに作成されたサイトマップを、「とりあえずまあ作ったサイトマップ」略して「とりまサイトマップ」と呼ぶこととします。
とりまサイトマップ、結構罠が潜んでいると思っています。
罠①:既存サイトの構成をそのまま踏襲しがち
サイトリニューアルするときに、既存サイトの構成をそのままサイトマップに落とし込むことがあります。
しかし、サイトリニューアルを行う際には、既存サイトの構成がそもそも何らかの問題をはらんでいることも多く、後になって結局「その構成で大丈夫?」となってしまうことも、、、
罠②:目的を度外視しがち
サイトマップを作ること自体が目的となってしまってしまうパターンです。
「概算見積もり作りたいからとりまサイトマップ作って」という状況、営業が別働隊の製作者の方はけっこう経験あるのではないでしょうか。
このとき、ウェブサイトの目的を度外視して、なんとなくそれっぽい構成でとりまサイトマップが完成してしまいがちです。
この構成で最後まで行くのはなかなか危険です。
罠③:とりまサイトマップが最後まで使われがち
例えば、とりまサイトマップで作成した見積もりが受注してしまった場合、製作工数と金額の整合性を保つために、とりまサイトマップが最後まで使われてしまう、という状況に陥ることがあります。
、、、こうして見てみると、「とりまサイトマップ」なかなか危険なシロモノではないでしょうか。。
どういうサイトマップであるべきか
では、どういうサイトマップであるべきか、、、
一言でいうと「目的を達成することを見据えたコンテンツ構成を明示したもの」であるべきと思っています。
そしてこれを作成するためには、けっこう準備が必要です。
具体的には、、、
目的・ゴールを明確に
言わずもがなですが、目的が明確でなければなりません。
最低限ヒアリングでここを明確にしておくべきです。
調査・分析を実施
特に初見のお客様の場合、お客様のビジネスをある程度理解することが必要です。
これを見える化するために、3C分析がおすすめです。
ターゲット・競合・自社の強み が見えてくればそれをサイトマップに落とし込みやすくなります。
3C分析をクライアント自身に実施してもらうと、ある程度のビジネスの世界観・価値観が見えてくるため、その後のデザインフェーズなどでの同意形成も行いやすくなります。
3C分析をベースとしたインタビューを実施し、その後サイトマップ再検討するとなお良い
3C分析である程度の強みを構成にまとめることができるものの、それだけだと内容として不十分だったり、クライアント自身が気付いていない強みもあったりします。
ですので、ライターを動員してインタビューを行い、もう一段階サイトマップを掘り下げることができるとなお良いと思われます。
ビーズクリエイトでは、「目的を達成することを見据えたコンテンツ構成」でサイトマップを作成します。
サイトマップは、初期で作成する資料として、割と軽視されがちですが、実は「成果を見据えたコンテンツの構成」はかなり重要と思われます。
ビーズクリエイトでは、目的にコミットするためのコンテンツ構成をご提案いたします。
気になった方はお気軽にご相談ください。
https://www.bscre8.com/contact/