情報発信がWEBサイトの価値を高める理由
長野県東御市にあるWEBサイト制作会社・ビーズクリエイトの伊藤です。
今回はWEBサイトにおける情報発信の有用性をご紹介します。
私はWEBサイトのコンサルティングを行っていますが、実際にWEBサイトに対する施策を実践して効果の分析を行う中で、情報発信の効果を度々確認しています。
ここで言う情報発信とは、WEBサイトに備わっている投稿機能を使ったものです。
例えばWordPressでWEBサイトを作れば、比較的容易に投稿機能を追加することができ、トップページでお知らせとして使ったり、少し手間を掛けて作り込めば事業の実績紹介やお客様の声といったコンテンツを用意することができます。
WEBサイトの価値の定義
まず、価値のあるWEBサイトとは何でしょうか。
これは目的によって様々ですが、WEBサイトを通して会社の知名度を上げるにしても問い合わせ数を増やすにしても、WEBサイトを見る人が多ければチャンスは生まれやすくなります。
WEBサイトを見る人を増やすためにはどんな手段があるでしょうか。
効果が大きい手法として『SEO(Search Engine Optimization)』というものがあります。Googleなどの検索サイトで検索上位にすることで露出度を上げ、WEBサイトへの訪問者を増やすというものです。
仮想のケースでご説明します。
例えば長野市でコーヒーが自慢の喫茶店があり、WEBサイトを見て『実際に来店してもらいたい』という希望があったとします。
喫茶店はWEBサイトを既に持っていますが、Googleでどんな検索をしても100位圏外という状況です。
仮に喫茶店のWEBサイトへ100人訪問すれば喫茶店に1人来店すると仮定します。
とりあえず来店人数を今より1人以上増やしたい場合は、WEBサイトの訪問者を今より100人以上増やせば良いとなるわけです。
そしてGoogleで「長野市 喫茶店」で検索する人が月に10万人いるとすれば、20位以内にWEBサイトがあれば、検索する人の1%前後がWEBサイトへ訪問することを期待できます。
(検索順位20位までは訪問率は1%以上はあるというデータがあります)
ですので、喫茶店のWEBサイトが検索20位以内になれば、月に10万人検索する内の1000人がWEBサイトに訪問→10人の来店が見込める、と想定できます。
情報発信でWEBサイトの価値を上げる
上記のような目標と道筋を叶える手法の一つがSEOです。
SEOの目的は『WEBサイトへの集客を増やすこと』で、手法自体は色々とありますが上記で仮定した喫茶店サイトの課題解決のSEO手法として手軽で有効な方法があります。
それがWEBサイト上での情報発信です。
WEBサイトによってはトップページにお知らせ欄があったり、業種によってはお客様の声や施工実績などの情報を発信できる投稿機能がWEBサイトに備わっているかと思います。
手軽な検索順位を上げる手法として、それらの機能を有効活用してぜひ情報発信に力を入れていただくことをおすすめします。
投稿機能を備えたWEBサイトであれば、投稿するたびにWEBサイトに情報を載せたページが追加されていきます。
この情報の載ったページがWEBサイト内で増えていくという点が重要です。
Googleは検索順位が上がる厳密な基準は明らかにしていませんが、『WEBサイト閲覧者に有用なWEBサイト』を評価して順位を上げることは明言しています。
有用なWEBサイトとは何でしょうか? それはネットで検索する人が欲しがる情報が載っているWEBサイトです。
Googleはこれを情報の量と質、情報の探しやすさなど様々な観点からWEBサイトを評価しています。
仮想の喫茶店で提供しているものはコーヒーです(喫茶店独自の空間を求める方もいますがここではコーヒーとします)。
売りたいものもコーヒーで、喫茶店に来店してもらえればコーヒーを提供できます。
そうなると『喫茶店が提供するコーヒーに興味のある人』に喫茶店WEBサイトを見つけてもらえれば理想です。
この構図を踏まえると喫茶店のWEBサイトでは以下のような方向性の情報発信が良いです。
#喫茶店ではどんなコーヒーを提供しているか紹介
#コーヒーの種類や軽食コーヒーに関連した話題
#コーヒーを扱う喫茶店自体に触れる
情報発信される話題の軸はコーヒーと喫茶店であり、コーヒーに関連した情報に触れています。
こうした方向性の情報発信を重ねることで、そのWEBサイトではコーヒーと喫茶店の情報量が蓄積されていきます。方向性が間違っていなければ、Googleでの検索順位も自然と上がっていくはずです。
また、情報発信するごとにページが作られる投稿機能の良いところは、投稿ごとに話題の異なるページが自然と量産されることです。
良い意味で数撃てばの理屈で、情報発信した何かの話題が思わぬWEBサイトへの集客効果を見せる可能性が高まります。
(実際にコンサルティングの中でそうした現象をたびたび目撃しています)
そんな情報発信ですが、やる気さえあれば大きなコストを掛けずにWEBサイトの集客力を向上できる良い手段となりますので、WEBサイトで投稿機能をお持ちの方はぜひお試しください。
また、twitterやFacebookなどのSNSでの情報発信も有用です。
各SNSで投稿した内容はWEBサイト本体の価値を高めるわけではないですが、WEBサイトを見る層とSNSを見る層は若干違うので、そうした層の違うところへ情報を発信すること自体に価値があります。
SNSで情報を見かけてWEBサイトへ訪問……というシナジーが生まれるわけです。
より効果を狙う情報発信では分析能力も必要
手軽に行える情報発信ですが、より本格的に効果を狙いに行く場合はマーケティングの視点が絡んできます。
喫茶店への来店を期待しての情報発信ですが、そもそも『長野県』全体を対象としての情報発信では大きすぎないでしょうか?
たとえネットで情報を見つけても、松本の人が喫茶店目的で長野市まで訪問するコーヒー好きは県内にどれだけいるのかという話にもなります。
扱う商材・サービスによっては、情報発信の前に「市場」で対象となる層の絞り込みも必要です。この場合は長野県より「長野市 喫茶店」で検索上位に来る方が、遥かに来店率が期待できます。
ここで事例の仮定部分に戻りますが、この事例の一番の目的は『来店者の増加』で、WEBサイトの訪問者数は主目的ではありません。
「長野県 喫茶店」で検索する方は100万人いたとして、「長野市 喫茶店」だと10万人くらいになるかもしれません。
ただ、喫茶店という『業種』と『来店』という目的を踏まえて絞った施策を行うことで、来店の期待値は県全域を対象にするよりも向上することが期待できます。
長野県全体から市町村区まで規模を落としたことでWEBサイトへの訪問者は減るかもしれませんが、目的は喫茶店への来店です。それを踏まえればWEBサイトへの訪問は前段階ですので、来店してもらう為にアピールする地域を絞り込むことは間違いではありません。
WEBサイトに投稿機能が備わっていましたら、ぜひ情報発信での集客をお試し下さい。