検索順位を下げるWEBサイト・下
こんにちは、ディレクターの伊藤です。
検索順位を下げてしまうWEBサイトの原因の続きです。
まず、SSL化していないWEBサイトは何故、検索順位で優遇されないのか?という話です。
前回に『警告』という強いキーワードを使いましたが、これはWEB業界がSSL未対応のWEBサイトを「セキュリティが低くて危うい」と捉えているからです。
SSL化していないWEBサイトの代表的なリスクに以下があります。
#WEBサイト利用者に信頼性の低いサイトと捉えられる
#送信した内容が悪意ある第三者に盗み見られる
#金銭関係のトラブル
#情報の悪用
前回の記事でご紹介したように、SSLは第三者に通信を盗み見られないように暗号化することでセキュリティを高める仕組みです。
SSLという仕組みが生まれた以上、SSL登場前の通信内容の盗み見が頻繁にあったことは容易に窺い知れます。
次に上記で上げた事項を個別に紹介します。
利用者に信頼性の低いサイトと捉えられる
まず真っ先にGoogleが自社で提供しているGoogle ChromeでSSL未対応のWEBサイトに対して警告を表示するようになりました。
そして後を追うように他の主要なブラウザも同じ仕組みを導入し、今ではSSL未対応のWEBサイトの『アドレス覧』を見ればすぐにSSLに対応しているかどうか分かる仕組みが標準化されました。
SSL対応の見え方が露骨になったことで、一般のネット利用者は誰でも簡単にSSLの有無を確認できます。
これはそのまま利用者側のWEBサイトに対する信頼性に繋がります。
もしもSSL未対応のネットショップであれば、口座に繋がる情報のやり取りがあるため敬遠されてしまうでしょう。
送信した内容が悪意ある第三者に盗み見られる
SSLという安全な壁がなければ、WEBサイトでやり取りされる情報を盗み見ようとする者を多く呼び寄せてしまいます。
それにより、WEBサイトにあるメールフォームなどから送られる問い合わせ内容や住所情報などが、第三者に入手されてしまう恐れがあります。
金銭関係のトラブル
ネットショップでは金銭のやり取りが発生する為、クレジットカード情報の入力は珍しくありません。
ですが、クレジットカード情報が第三者に渡ってしまえば、金銭という直接的な被害を被る確率が跳ね上がります。
情報の悪用
犯罪者の中には盗み見た名前や住所を騙ってなりすましを行われて他の犯罪に利用されるなど、自身の知らないところで犯罪に巻き込まれる恐れがあります。
このように様々なリスクがあることからGoogleは「SSLに対応していないWEBサイトをおすすめすることはできない。代わりにSSLに対応しているWEBサイトはセキュリティ的に安全なので推奨する」という考えを自社の検索サイトに組み込みました。
検索サイト利用者がGoogleを利用するシェアは圧倒的ですので、わざわざ前後編で言及している次第です。
以上のことから、業界的にWEBサイトのSSL対応は数年前から標準化の方向に向かっており、利用者側の心象も考えるとWEBサイトのSSL対応はぜひとも行っていただきたいところです。
ただ、SSL対応にはお金が掛かります。
SSLを管理する専門の会社があり、そこに対して毎年の更新料が発生します。
SSLの種類やご利用されているサーバー会社により大きく変動しますが、よく利用されるSSLの料金帯は概ね3千円〜6万円台です。
それでも最近では「SSL対応はして当たり前」という風潮に合わせて、ありがたいことに無料のSSLを提供してくれるところも出てきています。
残念ながらサーバー会社との兼ね合いもあり、無料SSLを提供していないところもありますが、少なくとも選ぶのに困るほど選択肢の少ない時代ではなくなりました。
SSLの未対応には幾つものリスクがある為、手遅れになる前の対応をおすすめします。
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