WEBのお悩みを分析するウェブ解析士
こんにちは、デザイナーの伊藤です。
今回はウェブ解析士という資格を紹介したいと思います。
これはビーズクリエイトへの入社前の話になりますが、入社後の業務の助けになるということでウェブ解析士の資格取得を目指して勉強しました。
恥ずかしながらある程度の期間はWEB業界にいたにも関わらず、ウェブ解析士という資格があることを知ったのは入社前のことでした。
ウェブ解析士がどういったものか表現すると「事業のために成果をもたらす考え方ができ、手段を提案できる人」でしょうか。さらに噛み砕いていきます。
根本にウェブ解析士は「事業に対して成果を出す」という考えがあります。
考えを達成するためには「手段」が必要になりますし、手段を実践するには「考え方(+知識)」が必要です。
ウェブ解析士というのは、WEBを舞台にそれができる人のことです。(目的の為にWEB以外にも手を伸ばすこともあります)
ウェブ解析士は受験を受けて合格することで協会に認定されます。
合格者は約32,000名(18年12月時点)と、ウェブ解析士の資格を持っている人は多いとは言えませんし、資格自体もおそらく有名と言えないでしょう。
ですが、実務と面ではこの資格で得た考え方はとても有用です。
『ウェブ解析士』という文字面だけ見ると「Googleアナリティクスの使い方が完璧に分かっていればウェブ解析士になれそう」と思う人もいるかもしれませんが、業務レベルでやることはもっと広くて深いです。
私の考えで恐縮ですが、ウェブ解析士が行うべきことを簡単にご紹介します。
1.情報の把握
成果を出すべき事業に関するあらゆる数値を集計します。
基本的にはWEBサイトが対象となる為、WEBサイトのアクセス人数、年齢層、よく見られているページ、問い合わせ数など、様々な数値を集めることで次のステップでの分析に役立たせられます。
また、成果を出すためにWEBサイトに関するデータだけでは足りないと判断すれば、WEBサイトを介していないメールや電話で得られる数値も時には収集対象として検討します。
2.現状の分析
集めただけではただの数字の集まりですが、分析に対する考え方を持っていることで有用なデータに変わります。
例えば、
#サイト全体のアクセス数は少ない × 問い合わせ数は多い。
→問い合わせ数に満足しているなら、アクセス数は深刻な問題ではないので別の課題に注力する。
#特定ページのアクセス数が多い × 特定の性別・年齢層のアクセスが特に多い。
→特定の層が何かの情報を求めているので、掲載する情報の質や量を見直すことでニーズの強化が図れる。
#求人募集ページのアクセスが最も多い × 求人問い合わせが少ない。
→課題が『求人応募を増やしたい』のであれば、求人対象者が望む情報が載っていない可能性が考えられる。
など、数字の組み合わせ次第で具体的な輪郭が浮かび上がってきます。
ウェブ解析士としての考え方や知識があることで、対象となる企業の抱えている問題点や上手くいっている点を第三者にも伝わる明確な数字に表すことができます。
3.改善の提案
上記の工程までだと、課題になる箇所・ならない箇所の特定までしか行なえません。
ここから具体的に『これからどうすべきか』という手段を作り上げます。
現状の軽い手直し程度から、新しいやり方の提案まで様々ですが、依頼者の要望と自覚されている課題を踏まえた上で『本当の課題』に対しての改善提案を行います。
以上がウェブ解析士が行うことと考えております。
事業の成果を出す方法は色々ありますが、とりわけウェブ解析士はWEBを中心に分析・提案を行うのが特徴的です。
ビーズクリエイトの業務はWEBが中心にあるので、ウェブ解析士の考え方があると自分が取れる手法が単純に一つ増えます。
また、ウェブ解析士の資格取得者が少ないことから、WEBを分析して具体案を作れる人も少ないと言えます。
漠然とした提案ではなく、根拠があり改善させる数値が明確が分かっている提案のどちらが効果的かはご理解いただけると思います。
当社の社員は基本的にウェブ解析士の試験を受けているため、これらの考え方・提案が行えます。
WEBに関するお悩みがある際は是非ご相談下さい。
〒389-0512 長野県東御市滋野乙3012-1 TEL:0268-71-0090