Q.クラウドファンディングってどんなメリットがあるの?
A.クラウドファンディングは優秀なテストマーケティングツール。自社の商品やサービス、新アイディアの売り方を試すにはもってこい!
本日はクラウドファンディングのやり方について、
初心者さん向けに当社のノウハウをお伝えします。
当社は、長野県の東御市(とうみし)という場所にある、町の「農機具屋」です。
普段は町の農家さんの農機具の修理や販売を生業にしています。
当社にはウェブマーケティングチームのビーズクリエイトというチームがあり、
私は会社の財務とウェブマーケティングの担当をしています。
実は、当社、MAKUAKE(マクアケ)という
おそらく日本で最高支援金額の多いクラウドファンディングポータルサイトに、
過去1年間で「4回」もクラウドファンディングに挑戦しました。
例えば当社初のクラウドファンディング
「生産量は日本一なのに、国内市場に0.3%しか流通しない幻のくるみ。」
は累計支援額2,257,000円、支援者数314人、17,000人以上の方に取り組みを見ていただくことができました。
↑ クラウドファンディングで目標金額を達成すると、右上に「Success!」マークが付く。クラウドファンディングで成功した〇〇という文言で、今後のPRも可能です。
成功も失敗も数多く経験し、もうほぼ「ルーチン」業務のように対応できるようになりました。
本日は、そこで得たノウハウをより多くの方に知っていただけたらと思い、
ブログという形で投稿をさせていただきます。
もちろん、当社よりも実績の優秀な企業さんは多くいらっしゃいますので
いろいろな意見を収集して、参考になさってくださいね!
前半ではクラウドファンディングの魅力についてお伝えします。
後半では実際にクラウドファンディングをやる際の手順やコツ、ノウハウについてお伝えします。
【前半】クラウドファンディングは優秀なテストマーケティングツール
なぜ、当社がクラウドファンディングを続けるのか
それは、クラウドファンディングが優秀な「テストマーケティングツール」だからです。
もちろん、「資金を集めたい」という希望もありますが、
仮にいくらも売れなかったとしても、やる価値は高いと考えています。
なぜ、クラウドファンディングが優秀なテストマーケティングツールなのでしょうか。
- クラウドファンディング=ショッピングモール
- 彼らは、「アーリーアダプター」
- 結果がすぐ出る
- コミュニケーションもとれる
- しかもコストは変動費
1,クラウドファンディング=ショッピングモール
クラウドファンディングはショッピングモールだと思っています。
皆さんは普段、ショッピングモールに行かれますでしょうか?
私は3人家族なのですが、月に数回は町のショッピングモールに出かけていきます。
「なんでも売っているから」です。
なんでもそこに行けば、揃うんですね。
わざわざ、専門店に複数行かなくても、
ショッピングモールに行けば、
食料品も、雑貨も、本も、カフェで一休みも、お昼や晩御飯も、なんでも揃っちゃいます。
そうすると、かなり効率的。
もちろん、こだわりの一品に関しては、東京に行ったり、特定のお店に行くかもしれません。
(しかし、インターネットが発達して、それもだいぶ少なくなりました)
上記のような便利さがありますから、
ショッピングモールはいつも大混雑。
ショッピングモールの駐車場の大混雑は、田舎の風物詩だと思います。
さて、クラウドファンディングはなぜショッピングモールか。
それは、
①見ている人が段違いに多い
②なんでも揃う
からです。
ショッピングモールと同じですね。
インターネットが普及し、
ホームページもある程度当たり前になりました。
インターネット黎明期は
インターネットさえやっていれば売れた時代がありました。
しかし、今はホームページは当たり前。
インターネットという街の中には、
店舗が数多くひしめき合っています。
なので、今ではホームページを作っただけでは
ホームページ(インターネット上の店舗)は探してもらえません。
数多くの店舗に埋もれてしまっていますから。
クラウドファンディングは違います。
媒体にもよりますが、MAKUAKEさんは特に数多くの方が来店するショッピングモールです。
ですから、MAKUAKEさんに出店すれば、「見られる確率」はかなり上がります。
2,彼らは、「アーリーアダプター」
「アーリーアダプター」という言葉をご存知でしょうか・
イノベーター理論という言葉がありまして、
消費行動の順序と人種の層を分類したものだと思います。
(詳しくはググってください。より素晴らしい記事がいっぱい出てきます)
要は、なにか流行を作るのは「アーリーアダプター」という人たちで、
この人達が「良いもの」と考えたものをどんどん「拡散」していくのです。
そして、アーリーアダプターに続く人たち(アーリーマジョリティ、レイトマジョリティ等のより多くの一般人)
の当たり前になっていくのです。
つまり、起業家のミッションのひとつはより多くの「アーリーアダプター」たちに
自社商品やサービス、ビジネスの魅力を最短で、効率よく伝えることなのではないでしょうか。
MAKUAKEのようなクラウドファンディングポータルには日々新しい、
革新的な、今までになかったプロダクトが発表されていきます。
そこをブックマークして、日々ルーチンでチェックしている人たちは
ほぼ確実にアーリーアダプター(またはイノベーター?)だと思います。
そこに効果的にアプローチできる手段は、なかなか無いのではないでしょうか。
3,結果がすぐ出る
そして、結果がすぐ出ます!
結果がすぐ出るということは、すぐに経営判断や次のマーケティング戦略に活かせるということです。
長年温めているアイディアがあって、
「資金が貯まるまで温存している・・・」
そんなことがもしあるのなら、
まずはクラウドファンディングで世の中に発表してみてはどうでしょう。
資金がなくても、アイディアの魅力を語ることはできるはずです。
そして、そのアイディアに、人とお金が集まってくるかもしれませんよ。
ちなみに、クラウドファンディングの期間は通常1〜3ヶ月程度です。
結果がすぐに出ると言っても、数ヶ月かかるのでは。。。
実は、テストマーケティングとしてクラウドファンディングを考えた場合
「勝負は3日でつく」と言っても過言ではありません。
MAKUAKEでは以下のようなデータがあるようです。
「目標設定金額の30%を初日で達成した場合、目標設定金額を達成する確率は90%」
つまり、初日の動き次第で、クラウドファンディングが成功するも失敗するも
ほとんど決まってしまうということです。
ですから、クラウドファンディングの期間が1〜3ヶ月と長くても
本当の勝負は、初日にいかにアーリーアダプターたちに届けるかが重要になります。
4,コミュニケーションもとれる
クラウドファンディングはある種の「お祭り」だと思っています。
ですから、サポーター(支援者)の方も「お祭り気分」。
応援コメントや、リターンや取り組みについての感想を語ってくれます。
これが非常に良いフィードバックになると考えております。
なかなか、お客様の声というのは聞く機会がないもので
お客様の声から、次の商品開発やサービス展開に繋がるヒントが見つかったりするのです。
↑クラウドファンディングでいただいた応援コメントの一部。商品開発の参考になる意見も多くありました。
5,しかもコストは変動費
そして、上記の1〜4のようなメリットがあるクラウドファンディングですが、
費用はなんと、MAKUAKEさんの例だと支援金額の20%のみ!
「粗利から20%取られてしまう」と考えると高いとは思いますが、
①数多くの方に見てもらえるショッピングモールに出店できて
②しかも拡散力のある目利きのアーリーアダプターたちに訴求でき
③アイディア先行で世の中に挑戦できる
④貴重なお客様の声を聞くことができる
このようなメリットを「完全成功報酬」で享受できる。
これは、活用しない手は無いと考えています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「クラウドファンディングってただの資金調達でしょ?」
私もクラウドファンディングをやるまではそんな風に考えていました。
しかし実際には、
自社サービスの魅力をアピールして、
市場調査をすることができる
優れたテストマーケティングツールだったのです。
もちろん、中には1億円超の資金を集めた事例もありますが、それはレアケース。
そこを目指すと少々肩の荷が重くなってしまいますので、
もっと気軽に、クラウドファンディングにチャンレンジしてみてほしいと思います。
さて、ここまではクラウドファンディングの概要でした。
次回は実際にクラウドファンディングをどうやると良いのか、
実際の手順やその際のポイントを交えて、お話していきたいと思います。
また、クラウドファンディングに挑戦したい!という方がいらっしゃいましたら
当社のノウハウお伝えできると思いますので、お問合せください!