WEBで成果を出すためのPDCAサイクルについて(Do編)
前回、当社が行っているPDCAサイクルによるWEB改善のPlan(計画)パートについてお話いたしました。本日はDo(実行)パートについてお話します。
Planのパートをおさらいすると、以下のようになります。
Planのまとめ
1,大目標を明確にする
2,中目標を明確にする
3,中目標を達成するための施策を明確にする
4,数値目標を明確にする
そして、前回以下のような大目標、中目標、注目表を達成するための施策が明確になりました。
- 大目標:月商120万円
- 中目標①:サイト全体へのアクセス数10,000(変更なし)
- 中目標②:商品詳細ページへのアクセス数6,145(サイト全体からの遷移率61.5%)
- 中目標③:カートへ移行した数338(商品詳細ページからの遷移率5.5%)
- 中目標④:購入に至った数(=客数)236(カートからの遷移率69.8%)
- 中目標⑤:客単価5,100円
- 施策②:商品詳細ページにレコメンド商品へのリンクをつけ、他の商品も見てもらえるようにしよう!
- 施策③:商品詳細ページにカートボタンがひとつしかなかったが、3箇所に設置をすることでカートに行きやすくしよう!
- 施策④:フォームの項目に不要なものがあるので、思い切って削除してしまおう!
- 施策⑤:人気商品によく合う商品のセット商品を作成し、おすすめ商品としてサイトの目立つ位置に掲載しよう!
この前提で、本日はDo(実行)のパートについてお話していきます。
Do(実行)ステップ
ここでのミッションは以下のとおりです。
- 少なくとも1ヶ月にひとつは施策を実施する
- 複数実施する場合には、干渉し合わない施策を選ぶ
- ひとつの大きな施策より、複数の小さな施策を
1,少なくとも1ヶ月にひとつは施策を実施する
Plan(計画)のステップに比べ、Do(実行)のステップは簡単です。まずは少なくとも1ヶ月にひとつは施策を実施しましょう。1年経てば12の施策が実行されることになります。この積み重ねが成果への近道となります!
2,複数実施する場合には、干渉し合わない施策を選ぶ
例えば、中目標④
- 購入に至った数(=客数)236(カートからの遷移率69.8%)
を増やすために、施策④
- 施策④:フォームの項目に不要なものがあるので、思い切って削除してしまおう!
を実行します。その際に、以下の施策を同時に実施したとします。
- フォームの項目の文言をよりわかりやすいように変更した
- フォームの項目で不要なものを削除した
その結果、うまくいった場合はまだ良いのですが、万が一結果(ここで言うとカートからの遷移率)が悪くなってしまった場合、果たして1.の施策が悪かったのか、2.の施策が悪かったのか、それとも1.も2.も悪かったのか判断ができません。そのため、「1.も2.も元に戻す」という選択をしなければいけません。ここで1.と2.をひとつずつ実施していれば、ひとつずつ成功か失敗の判断が出来るのです。
3,ひとつの大きな施策より、複数の小さな施策を
以下の数式をご覧ください。
- 1.05×1=1.05
- 1.02×1.02×1.02=1.06
上記より、5%改善できる施策をひとつ実施するよりも、2%改善できる施策を3つ実施する方が効果は高いです。大きな改善は、時間も改善費用も多くかかる傾向があります。また、万が一失敗したときのリスクも大きいです。まずは、素早く、簡単に費用をかけずにできる施策を実施していくことがコツです。