アナログとデジタル。
わたしが仕事をするようになった“ビーズクリエイト”は、“唐沢農機サービス”という農機具の販売や修理とかをやっている会社のインターネット事業部門です。コンピュータがずらりと並んでいる部屋の窓の外にはトラクター、コンバイン、田植え機といった農機具がいっぱい。
「農機具」と「インターネット」。なんともアンバランスな組み合わせだけれど、アナログとデジタルの融合が、この会社の長所になっているのは事実です。
インターネットで中古農機具を売り買いする“ノウキナビ”や、地元の特産品を全国に向けて販売しているショッピングサイト“農家直送どっとこむ”など、独自のサイトも運営しています。
デジタルとアナログといえば、わたしたち60代の人間はその狭間で仕事をしていました。
コピーライターとして広告業界にデビューした頃、いまでは信じられないことだけど、原稿用紙にコピーを書いていたっけ。
クライアントから直しが入ると、長文のボディコピーなんて切り張りの世界。直しの部分が途中にあると、原稿用紙をハサミで切って、直しの部分を書いて前後をつなぎ合わせる。ま、これがフツーだったから、当たり前のようにやってました。
そのうちにワープロが登場したけど、表示は1行だけだったりして(でも、導入は広告業界が一番早かったかも)。ワープロの時代はしばらく続いて、やっとパソコンへ。モニターはブラウン管だったよな~。
デザイナーはMacが出るまでは、手描きしたり写真を張ったり。TVコマーシャルも当時は、フイルムで撮っていて、編集なんて切ったり張ったり。いま思うと、超原始的だったんだな~。
ただ、アナログからデジタルへ移り変わる時期を体験できたことは、ある意味ラッキーだったのかもしれません。な~んて、むかしばなしばっかしてないで、現実直視しなきゃ。
ここで覚えなきゃいけないことはたくさんあるけど、入ってくる情報量は多いうえに、わたしのメモリーはすぐいっぱいになってしまう。でも、老体にムチ打ってなんとかしないと。
とくに“アナリティクス”は面白そうなので習得しなきゃと思っています。また、むかしの話になっちゃうけど、TVコマーシャルの効果なんて計測しようがなかったんですね。「モノが売れたから良かったんだね」ぐらいの判定結果しか出せなかった。
ところが“アナリティクス”は、ユーザーの行動がつぶさに分かり、広告の投資収益率とかが測れたりしてとっても便利。でもな~、いまのわたしにはとっても難しいカンジ。ま、“習うより慣れろ”とゆうか“習って慣れろ”で、ぜひモノにしたいと思います。
でも、この会社の小冊子の仕事をした時は、紙媒体なので、なんとなくホッとしたというか、落ち着いたというか(そんなだから、ヘマやるんだよ!現実直視!現実重視!ガンバリなジジイ!)。