【会計初心者向け】これだけは知っておきたいビジネス会計(その1)
こんにちは。カンバヤシです。
早いものでビーズクリエイトに入社して約3か月が経ちました。無事今日を迎えれれていることに感謝です。
予定通りならば今日は2016年12月30日、世間はもう仕事納めを終わらせて、家族の時間を過ごしている頃でしょうか。もちろん、ビーズクリエイトもお休みに入っておりますよ(^^
今までのお正月休みって、「ああ、やっと今年も終わった、しばらく仕事したくない・・・バタン\(◎o◎)/」といった気持ちで過ごしていたんですが、今年は違う気がしています。
ビーズクリエイトは基本的にノー残業です!ですので、基本的に毎日家族でそろって晩御飯を食べ、子供をお風呂に入れ、アンパンマンを1話見て、遅くても9時半には就寝しています。
これって前職がかなり残業の多かった職場だった私からすると、「奇跡」といっても過言ではありません。)^o^(
前職でも、どうすれば残業せずに帰れるかといった試行錯誤はしてみたものの、周りの目線が苦しく、既存の会社体質を変えることができず、なかなか業務改善が進まない毎日でした。平日に今のような状態を作ることはできていませんでした。(でも、今思ってみれば私の甘えであったような気がしています。。。)
それでは、今の自分が残業をしないための効率改善を100%できているかというと、決してそうではありませんが、組織として残業をしてはいけない、つまり「残業をせずに結果を出すことを求めている体質」であることが前提にあると、「どうすれば残業せずに結果を出せるか」というマインドが常態となり、結果としてパフォーマンスが向上しているような気がしています。(ある意味すごくシビアです。残業せずに結果を求められていますから。そのハードルの高さが、ビーズクリエイトの社員に良い意味での「危機感」を与えられていると思います。)
「段取り8割・実行2割」と言ったりしますが、組織にとっての段取りとして「ノー残業」って良いきっかけになると思います。
さて、本題に入ります。
私のブログのテーマとしては、『会計初心者でもわかるように、会計をビジネスに活かすための会計力を身に着けること』 を掲げています。
※以下あくまでもカンバヤシの経験に基づくフィックションです。こんな考え方もあるか~くらいでご覧ください。
~前回までのあらすじ~
A社社長の前期の決算書は300万円の黒字でした。しかし社長は納得のいかない様子です。その理由は、利益が300万円出たのにもかかわらず、通帳残高は100万円減っていたからです。
⇒【会計初心者向け】これだけは知っておきたいビジネス会計(序章)
社長<(`^´)> 「まずは、利益が300万円出ているのに資金が100万円減っている原因について教えてくれ」
私)^o^( 「そうですね、いくつかの要因が決算書から推測されます。ひとつひとつ見ていきましょう。以下の【図1】貸借対照表をご覧ください。」
社長<(`^´)> 「(貸借対照表か・・・損益計算書はよく見ていたんだが、実は今までこの表はちゃんと見ていなかったんだ。いまいち見方がわからないんだ)」
私)^o^( 「決算書はいくつかの資料をまとめたものですが、その中の貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)と損益計算書(そんえきけいさんしょ)を合わせてみていくと会社の状況がわかるようになってきます。貸借対照表とは、英語で「Balance sheet」と言い『B/S(びーえす)』と略されたりします。貸借対照表は簡単に言えば『ある時点での会社の持ち物』を表していると考えるとわかりやすいのではないでしょうか」
社長<(`^´)> 「持ち物、、というと在庫や社用車や機械だったり?」
私)^o^( 「そうですね!他には現預金も持ち物ですよね。その他以下のようなものは『資産』と呼ばれています。あとで換金できたり、経費にできるものが多いです。【図2】の青い部分が資産です」
・今未回収の売上代金⇒「回収する権利」を持っている。
・来月の家賃を月末に前払いした⇒「来月払わなくて良い権利」を持っている。
私)^o^( 「また、以下のものは『負債』と呼ばれています。後で支払う必要があるものが多いです。【図3】の青い部分です。」
・今未払いの仕入代金⇒「支払う義務」を持っている。
・未完成の売上の代金を前受した⇒「未来の自分から借りている=返す義務」を持っている。
・金融機関等からの借金⇒「返済する義務」を持っている。
私)^o^( 「最後に、以下のものは『純資産』と呼ばれています。自分で調達した資産と考えても良いかもしれません。(資本金=株主(≒会社)から調達、利益の合計=自社で稼いだ利益)。【図4】の青い部分です。」
・会社を始めたときの資本金⇒「資本金」を持っている。
・今までの会社の利益の合計⇒「利益の合計」を持っている。
私)^o^( 「貸借対照表は、これら3つの区分(資産・負債・純資産)が、貸借(左右)に分けられて記載がされている表で、左右の合計金額が等しくなるようになっています(=対照できる、バランスが取れている=Balance Sheet)」
社長<(`^´)> 「なるほど、、、言葉の意味は難しいが、要は『会社の持ち物が3種類に分けられ、左右の合計金額が等しくなるように集計されている』と考えて良いのかな?」
私)^o^( 「そうです!そして、重要なことは、この貸借対照表は、『ある時点での』持ち物を表しているもので、線(期間)ではなく点を見ている状態なのです。他の言い方をすれば、推移ではなく状態です。」
社長(◎o◎) 「意味が分からん、つまり?」
私)^o^( 「『会社の体質』を表しているといっても良いでしょう。貸借対照表は『会社の体質』を判断するひとつのツールなんですね。そして、会社の体質を理解することが、『利益が300万円出たのに資金が100万円減った』という不可解な現象を紐解くことにつながります。」
社長<(`^´)> 「ふむ、で、わが社の体質はどうなんだ??」
私)^o^( 「そうですね、もう少しご説明しなければいけないことがあります。続きは次のブログで!」
社長(◎o◎)
【今回のまとめ】
・決算書には貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう・BalanceSheet・B/S)と損益計算書(そんえきけいさんしょ)がある。
・貸借対照表は『ある時点での会社の持ち物』を表しており、『会社の体質』を判断することができる。
・貸借対照表は持ち物を『資産』『負債』『純資産』の3種類に分類して表示し、表の左右の合計金額が等しくなるようになっている。